今日紹介したいアンチアーティストはグリーンデイ
1987年に結成され1994年にメジャーデビューを果たしたアメリカのパンクバンド
代表作にはMinority、American idiot 、21Gunsなどがある。いずれも、90年代ロックを象徴するかのように。曲中で社会風刺や批判を描く作品が多くある。本当にそそります。特に見てくださいこのアメリカンイディオット円盤のジャケット
デザイン性は本当に神がかってますよね・・・
日本でもバンドTシャツなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介したい作品は、このアメリカンイディオット。
アメリカの馬鹿野郎と評されたこの曲は2004年の同名アルバムに収録されている曲です。
American idiotは、このエーフラやGフラのパワーフラットから始まる、一度聞くと絶対に忘れない力強く親しみやすいメロディーを基調として展開されます。しかし。この中にこめられているのは強い「反戦」のメッセージと、戦争下のおかしな政治、大衆に向けた問題提起です。
というのも、この曲が書かれた2004年はイラク戦争の真っ只中。世界一愚かな戦争とも評されるアメリカのイラク侵攻に、グリーンディは何を思いこの曲を書いたのでしょうか。紐解いていきます。
それでは歌詞に入っていきましょう
Don’t want to be an American idiot
Don’t want a nation under the new mania
And can you hear the sound of hysteria?
The subliminal mind fuck America
バカなアメリカ人にはなりたくない
熱狂を煽ってくる国家になんておかしいだろ
そしてあのいかれた音が聴こえるか?
潜在意識が俺たちの国をこんなにしたんだ
戦争下において、いつも国民というのは愚かなものです。グリーンディは21世紀に入っても自国が20世紀の戦争と同じように国民の戦意を煽り、大衆がそれに追随している光景にそんなことを感じて書いた歌詞だと思います。
New maniaというのはさまざまな訳ができますが、ここでは新しいメディアがプロパガンダを強いている。という意味から国家と同じ意味と考えました。
いかれた音というのはまさに、それに踊らせれる大衆の声というところでしょう。勿論当時も戦争を進める反政治デモなども行われてはいましたが、、、
さて、続き見ていきましょう
Welcome to a new kind of tension
All across the alien nation
Where everything isn’t meant to be O.K.
Television dreams of tomorrow
We’re not the ones meant to follow
For that’s enough to argue
新たな緊張感のもとへようこそ
あの異国の戦地全体で
報道通りのリアルがあるわけないだろ
テレビは理想を見せてくるけど
誰が従うかよ
やりあう余地なら充分にあるだろう
この異国というのは戦地イラクを指していますね。
そして、連日テレビは「米軍が連戦連勝!」などと報じているのですが、はたしてそうなのか
実際イラク戦争下で、現地の米軍は最新兵器や無人機を使用して有利に戦争を進めてはいましたが、ゲリラ戦や夜襲に日夜襲われ、次第に泥沼化。結果として大きな犠牲を出していました。終戦後もPDSDを患う退役軍人が溢れました。そこで初めて大衆は異国の戦地では何人もの人が薄い大義名分の下で尊い人命を失い自分たちが国とメディアに踊らせれていたことを知るのです。
これでメロディーの1番が終わるわけですが、なんかこう、、、
いざ和訳したら尚のこと残酷なメッセージが際立ちますね。歌詞を書くビリーの怒りが痛いほど伝わってきます。
音楽性、メッセージ性の非常に高い作品と思い、是非アンチ界の皆様にもお聞きいただきたいと考えております。
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